子供ポートレート比較!NikonD3+SigmaArt50mmF1.4 VS Fujifilm X-Pro2+XF35mmF1.4
みなさんこん○○わ。
いつもマイナーな機材ばかり紹介している私です。
さて今回は、NikonフルサイズセンサーカメラであるD3にSigma製50mmF1.4を取り付け、X-Pro2+XF35mmF1.4との神レンズ比較をしてみます。
そもそもなんでNikonは10年前の機種なんだ!という突っ込みもありますが、今現在持っている一眼レフがD3だけだからです。
ええ、一瞬D810とかの中古も考えたことありますが、官能的ではないシャッターフィーリングやコマ速の遅さ、Made外Japanあたりに萎え、結局買っていません。
ちなみにD3中古がほぼ10万円弱、Sigmaの50mmが5万~7万円。
X-Pro2とXF35mmも同じぐらいの値段であることを考えると、もしかしたら迷っている人が「1億人に2~3人」はいるかもしれませんね。
【ポイント】
- やっぱりAFはD3+Sigmaが速い
- だけど顔認識AF-Cができるお蔭で、X-Pro2+XF35はかなり楽に撮れる
- オマケにライブビューで撮れるので、周りの危険を見ながらの子連れには、X-Pro2が便利
- フルサイズ50mmと、換算50mm”相当”なので、ボケ味に差があると思いきや、意外に差がない。
- D3は2倍以上重く感じる。
ではいつものサンプル写真とともに、コメントを。
まずはNikonD3。AFは私の大好きな3Dトラッキングで顔に合わせて撮っています。
しかしD4やD500に比べると、トラッキングの追尾が弱く、F1.4の薄ピントを顔に合わせ続けるのは結構難しかったです。
その他設定は、9コマ秒・AF-C。久しぶりの一眼レフ光学ファインダーでの縦撮りで、水平取れていないのはご愛嬌ということで。。
フルサイズ50mmのF1.4は、このぐらいの距離だと背景結構ボケると思っていたのですが、意外にボケない。
やはり背景を飛ばしたい場合は、85mmF1.8とかF1.4を使わないとだめかもしれませんね。久しぶり(1年ぶり?)のフルサイズで、感覚が鈍っています。
こういう構図も、背景は完全に飛ばず、木漏れ日が丸ボケになっています。
単焦点かつSigmaのArtということで、絞り開放・画面隅もなんとか円形を保ってくれているのが救いです。
こちらも木漏れ日の丸ボケ。富士フィルムだとXF90mmが同じようなボケ方していた気がしますが、やはり画面隅でもきれいな丸ボケです。
なにせSigmaのArt50mmは単体でバカでかく重いので、これぐらいの描写はしてほしいです。
続いて室内。APS-Cで50mmだと室内ではかなり撮影が窮屈になりますが、さすがフルサイズの50mmは撮りやすいです。ホワイトバランスは、オートだと寒冷色+黄色が目立つため、あえて太陽光+微調整しました。
NikonのD500ではオートホワイトバランスでも室内撮り問題感じませんでしたが、さすがに10年前のD3は、オートホワイトバランスは気を付ける必要があります。
こちらは同じシチュエーションでX-Pro2+XF35mmF1.4。
富士フィルムはオートホワイトバランスのまま撮っていますが、さすが富士。
オートでも変な色にならず、かつ人肌再現も完璧(に記憶色)です。
D3ではホワイトバランス以外にもピクチャーコントロールの微調整したりとかなり気を使いましたが、富士フィルムはやっぱりいいですね。(最近の機種だから当然といえば当然ですが)
また顔認識AFのおかげで、ライブビューしながら適当にシャッター切るだけで、しっかり顔にピントが来ています。
つづいてD3で窓際の明かりが差し込む部屋で。
さすがと言うか、SigmaのArt50mmの前ボケ・後ろボケ、綺麗です。
また子供の肌色も自然で、1200万画素とは思えない繊細な描写です。
きっと最新のカメラを使ったら、すごいことになりそうです。
ですがそこでFマウントカメラに手を出してしまうとまた散財しそうなので、ここはD3だけで我慢。
こちらも同じシチュエーションでX-Pro2。
さすがにオートで綺麗に撮れます。人肌の色もモチモチ感が伝わるほど完璧。
等倍で見ると、低isoにも関わらず若干の塗り絵感ありますが、D3と同一サイズなら塗り絵も目立たず、むしろ高画素であることを感じれます。
それにしても、50mmF1.4と35mmF1.4(換算50mm)、背景がほぼ同じ程度のボケに見えます。
よーく見ると、X-Pro2のほうがわずかに被写体に近いので厳密な比較はできないですが、APS-Cとフルサイズセンサーの差なんて、この程度なのかもしれませんね。
※マイクロフォーサーズと比べると、かなり差を感じましたが。
▼ちなみにAPS-Cとマイクロフォーサーズの換算85mm対決日記はこちら
続いて後ろから。
X-Pro2の写真と見比べると、ボケ量は同じに見えるけれど、D3のほうが少し遠い距離から写していることに気づきました。
その微妙な距離差で、ボケの差が出ているのかもしれませんね。
それにしても、X-Pro2+XF35mmのボケ味とキレ味はお見事。
【感想】
撮り比べてみてわかったのは、やはりX-Pro2+XF35mmF1.4はすごいということ。
あのSigmaのArtよりも、ピントあっている部分の繊細さと、そこから先のボケで勝っているように思えます。もちろん、カメラが1200万画素と2400万画素の差はあるものの、それだけじゃない何かを感じれました。
D3+Sigmaについては仕事でも使ってみようと思っていますので、もう少し使いこなしてから、また作例等を掲載したいと思います。
子連れや機材を軽くしつつ、換算50mmぐらいでポートレートを撮るなら、X-Pro2+XF35mmF1.4は非常におすすめですね。
▼そのほか、XF35mmでの作例です。
▼X-Pro2関連の日記をまとめました。