神レンズポートレート比較! FujiFilm XF56mmF1.2 と Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mmF1.2
ポートレートを本気で撮ってらっしゃる方は、フルサイズ+85mmF1.4とかを利用されているかもしれません。
でも、その重さに辟易してきて、「ひょっとして、ミラーレスでもそこそこ撮れるんじゃ?」と思った方のうち、”あえて”Panasonicかフジフィルムの85mm相当レンズで迷ってらっしゃるという、非常にマイノリティ付近を狙った、限定記事です。
いつもマイナーどころばかりですみません。
さて、表題の2本です。
一本は泣く子も黙る(?)、LEICA銘のレンズ。ノクティルックスでもなく、ノクティクロン。
そしてもう一本は、フジフィルムの誇る、XFレンズです。(でも、位相差AF使いたいのでAPDではないほうです)
いつもの通り、作例と言うほどのことはないサンプルとともに、感想を記載します。
【フジフィルム XF56mmF1.2(非APD)】
X-Pro2+XF56mmF1.2
レフ版ありです。
この距離でX-Pro2(AF-C、ダイナミック、顔認識AF-on、秒3コマモード)だと、若干AFが迷い気味です。位相差AFポイントを外れてしまっており、コントラストAFが作動しているからかもしれません。
しかし画像自体はピント来ています。
このボケ感、この立体感は、さすがな感じでした。
X-T3+XF56mmF1.2
屋内の若干暗めの照明のみです。
設定は(AF-C、ダイナミック、顔認識AF-on、瞳認識AF-on、秒6コマモード)です。
X-T3の場合、全面位相差AFと-3EVのAFがあるからか、迷わず一発でAFが合います。
チャンスを逃したくない場合や、ストレスを全く感じたくない人は、X-T3での使用が良いかもしれません。
あとX-T3の縦位置チルトも便利。
【PanasonicLEICA NOCTICRON42.5mmF1.2】
GX8+LEICA NOCTICRON42.5mmF1.2
GX8の場合は、(AF-C、顔認識AF-on、瞳認識AF-on、秒5コマ?モード)でした。
ドライブ設定は若干怪しいかもしれません。ライブビュー重視で、ライブビューが利くコマ速に設定していました。
PanasonicのコントラストAF、DFD搭載機は、顔認識+瞳認識で爆速AFなので、一瞬のチャンスを逃しません。
GX8のバリアングル液晶とDUAL手振れ補正(42.5mmF1.2はレンズにも手振れ補正あり)のおかげで、無理な体制やアングル、適当な撮影でも、手振れは皆無でした。
GX8+LEICA NOCTICRON42.5mmF1.2
こちらも上の写真と同じ設定。
腰上付近の距離感でも、このぐらいならばボケます。
むしろ背景の雰囲気もそれなりにわかるので、このぐらいが良いかもしれません。
ちなみにGX8ブラック+LEICA NOCTICRONの組み合わせは、フードも含めてメタルなので、質感・高級感たっぷりです。
GX8+LEICA NOCTICRON42.5mmF1.2
こちらはいつものリス撮り。
このぐらいの近接撮影は余裕です。さすがにここまで近寄ると、背景は全部飛びます。
【感想】
実売価格が高いだけあり、LEICA NOCTICRONの高級感はハンパないです。
金属製フードがその高級感をさらに高めています。
一方XF56mmF1.2は、純正フードがプラスチックの円筒形(非花形)で、実用性はあるものの、高級感はありません。
高級感のある・レンジファインダースタイルのX-Pro2と組み合わせると、若干「違う感」があります。
私は悔しいので、XF23mmF1.4の角形フードを買って付けています。
AF速度に関しては、カメラ本体の性能にも影響するものの、圧倒的にLEICA NOCTICRONが速い印象です。
XF56mmもX-T3と組み合わせれば、迷いなく、素早くAFは合うものの、根本的なレンズ(モーター)性能と、レンズの重さの差が出ているように感じます。
もっとも、動きの激しいポートレートなんて殆ど撮らないと思いますので、持っているカメラ次第で決めてもいいかもしれません。
ちなみに、どうしても失敗できないポートレート撮影・取材を依頼された場合で、上記2機種のどちらかを自由に選べるのならば、私は「XF56mmF1.2」を選びます。
カメラ自体が出す色などをトータルで考えてのことです。
その代わり、納得いくまでじっくりと撮りなおしたりする必要があります。
なお取材場所次第では「静かに撮る必要がある」「撮影の角度が限られる」などを考慮する必要があり、場合次第では「G9Pro+LEICA NOCTICRON」という選択をするかもしれません。
G9Proのバリアングル+超速瞳認識AF+DUAL手振れ補正+無音連写等は、静かな職場での取材では、非常に便利です。
それでは、良いカメラライフを!
サンプルを見て、フジフィルムで行く!と思った方はこちらです。
自然な立体感ある写真が待っています。
でも、標準フードはプラ製の円筒形です。
高級感を出したい、見栄えだけで勝負したい、そんなかたはXF23mmF1.4用の金属フード。
ぴったりくっつきます。
やっぱりLEICAだよね、という方はこちら。
純正で金属フードも付いてきます。
高級感が全然違いますぜ。
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