ミツヒデのカメラ沼

デジタル一眼を二十数台以上節操なく買い換え、富士フィルムに行きついたカメラ沼住人のブログ。

散歩や旅行に持ち出したくなる!?フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

みなさんこん○○わ。

いつもマイナーな機材ばかり紹介している私です。

 

さて今回は、散歩や旅行に気軽に持ち出したくなる?かもしれない富士フィルムの便利レンズ、フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRの紹介です。

私は2回買って、結局2回とも手放してしまっています。

その理由を含めて、レビューさせていただきます。

 

【ポイント】

  • 35mm換算27mm-200mmという絶妙な焦点距離
  • AFは意外と早い
  • 防塵防滴の安心感
  • 高い割には高級感があまり感じられない外装
  • 他のXFレンズに比べコントラスト低め
  • 他のXFレンズに比べ周辺描写がいまいち
  • 便利レンズと言う割には重い

 

 

では早速、サンプルとともにコメントしていきます。

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まずはお子様のいる家庭ではありそうな、子供との散歩や旅行でのシーン。

しっかり背景まで離れて望遠端で撮影できれば、背景はそれなりに綺麗にボケます。

また光量・iso値を気をつければ、それなりにコントラストは出ます。

光量の少ない場所になってしまうと、レンズ自体が暗いため、isoが上がり気味になり、コントラストの低い残念な写真になってしまう場合があります。

 

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続いて汽車の前で。

このぐらいの距離になってくると、背景のボケも微妙になってきます。

またコントラストが低めになってしまい、若干淡いです。

ベルビアやアスティアではなく、元から淡いフィルムシミュレーションと組み合わせれば、もしかすると残念感はなくなるのかもしれません。

 

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続いて室内で明暗差が激しいパターン。

やはり若干コントラスト不足に感じます。

同じようなシーンで、XF18-55やXF16-55であれば、もう少し色乗りが良い感じがしました。

 

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こちらは背景も暗めなので、それなりにコントラストは出ました。

ガラスの透明感は、さすがフジノンレンズと思います。

またここまで背景に距離があれば、ボケも納得できるレベルです。

 

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続いて鉄道の現場から。

普段は換算200~300mmで撮影するような構図です。

フルサイズ200mmであれば線路際からそれなりの編成写真を撮れます。

APS-Cで135mmなので、ほぼ同じような構図となります。

135mmの場合、先頭部が画面のかなり右側に来たタイミングでのシャッターとなるため、全面位相差AFができるX-T3やX-T30でないと、工夫が必要です。

(サンプル写真は中央部の位相差だけでイケていますが、ベスト構図は、先頭車がもう少し右側に行ったタイミングだと思います)

 

なお135mmのF5.6であることと、それほど抜けの良いレンズではないので、XF55-200やXF50-140で撮ったような「気持ち良い編成写真」にはなりません。

 

 

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続いて強烈なヘッドライトの逆光。

ゴーストやフレアなどはギリギリ出ておらず、なんとかフジノンの面目を保っています。換算200mmはこういうシチュエーションの際もレンズ交換せずに対応できるので、便利と言えば便利ですね。

 

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こちらは子供連れで駅から適当に撮った写真。

適当にお任せで撮ると、微妙なコントラストで撮れてしまいます。

XF50-140やXF55-200あたりが適当に撮ってもそれなりにコントラストの高い写真を出してくれるので、XF18-135は期待しすぎると失敗します。

画質よりも「レンズ交換せずチャンスに強い!」と思える人は、アリのレンズです。

 

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しっかり絞れたり、設定できる場合は、くっきりはっきり、コントラスト高く撮れます。

 

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こちらはリスの動きが速いので、シャッター速度を上げて、isoも上がっている状態。そうすると、やはりコントラストが低めの絵が出てきます。

背景については、しっかり寄ればきれいにボケます。

 

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寄れるレンズなので、しっかり寄れば背景の整理は簡単。

 

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しっかり絞れれば、風景撮影には便利と思います。

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こちらも絞った作例。

コントラストも十分です。

 

 

【感想】

確かに18-135mmは便利です。たいていの場合レンズ交換も不要です。

しかしそれなりに重いので手軽ではありません。

例えば旅行に行くときは、18-55mmとXF50-230mmとかのほうが、気軽&手軽な気がします。

このレンズが生きてくるのは、防塵防滴の安心感と、広角域から望遠域までの焦点域をすべて使う構図が必要な場合、です。

子供と旅行に行く際にどちらも必要だと思っていましたが、X-Pro2+単焦点の生活に慣れてしまってからは、広角域から望遠域までの焦点距離を「使わなくても」何とかなるので、結局活躍することがあまりありませんでした。

 

なお2回手放していますが、1回目に手放した理由は望遠端での周辺画質が悪い(周辺流れが気になる)コントラストが低めである、2回目に手放した理由はそもそも活用機会が思ったより少ないため、でした。

 

確かに便利レンズですが、他のXFレンズに慣れてしまった目で、このレンズを許容できるかは、しっかり考えてからの購入がおすすめです。

なお絞った風景写真が主で、じっくり撮れるのであれば、このレンズはお勧めかもしれません。